荒川台遺跡 新潟県岩船郡関川村荒川の段丘崖上で帝京大学史学科の発掘調査が行われていました
新潟県岩船郡関川村丸山大橋近くの荒川河岸段丘上に位置する「荒川台遺跡」は、 旧石器時代の遺跡で、概ね2万年前の遺跡だそうです。 2万年前と言えば長野県の野尻湖や東京など日本各地にナウマン象が 生息していたとされる時代で、関川村は現在の北海道北東部の気温だったと言われています。 ただし、発掘調査を指揮されている帝京大学史学科の阿部朝衛先生によると、 酸性の強い赤土で覆われているためナウマンゾウやオオツノシカの化石は 溶解されて残っていないだろうとおっしゃっていました。(残念) この「荒川台遺跡」からは黒曜石製石器も発掘され、その産地秋田県男鹿半島と 長野県和田峠(諏訪湖の近く)との結びつきも研究の対象だそうです。 <参考文献> 1.阿部朝衛・井上巌「新潟県北部地域出土黒曜石製石器の化学分析」,平成20年2月,帝京史学23号 2.関川村村史編さん委員会「関川村史」,平成4年2月29日,関川村 3.佐藤貞治「ふるさと地学散歩」,平成15年10月1日,関川村 |
頁岩製?の石器が見つかりました 栗石を並べた遺構の目的と年代がまだ分からず、 担当の学生さん二人で様々な思いを巡らしているようです。 レベルと平板を使ってきちっと遺跡の位置を記録します。 「ふるい」で遺物を探します。 ヤブ蚊と暑さに悩まされながらの発掘作業。 忙しいのに阿部先生と学生さんから丁寧に教えていただきました。 |
新潟県岩船郡関川村 高瀬温泉古川館「帝京大学史学科の皆さんによる荒川台遺跡発掘調査」 |